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パイラー事業

液状化抑止工法

液状化による地盤変異を防ぎ、建設工事における五大原則を尊守した施工

液状化抑止工法 概要

本工法は液状化による甚大な被害から、人命や環境を守るために開発したものです。排水機能を持たせた杭材は、地震時における周辺地盤の過剰間隔水圧を早期に消散させ、液状化を抑止します。

また、剛性をもつ杭材を圧入していくことで連続した地下壁が完成するので、水平方向に移動する液状化層[側方流動]に対して強力に対抗できます。

この『地下壁基礎』構造物の耐震効果は、新潟地震・阪神大震災など過去の大地震でも実証されています。本工法はこの二つの効果により、液状化による構造物の被害を防ぎます。

  • 液状化とは

    地下水位が高く緩い密度の砂地盤において、 地震が発生すると砂粒子間の間隙水圧が急激に上昇するため、 砂粒子は水中に浮遊する状態となり地盤が液体のようになる現象です。
    この現象によって建築物、橋梁、護岸、地下構造物などに大きな被害が生じるため、その対策が急務となっております。

液状化抑止工法の特長

  • 過剰間隙水圧の消散

    ● 地震によって液状化層の間隙水圧が高まると、水は液状化層周辺のフィルタから流入し(A)、排水部材の中を上昇していき(B)、砕石層へ排出されます(C)。この仕組により過剰間隙水圧は消散され、液状化が抑止できるのです。

    • 排水機能付鋼矢板

      ● 排水機能を持たせた杭材は、地震時における周辺地盤の過剰間隙水圧を早期に消散させ、液状化を抑止します。

      • 環境保護性

        ● 静荷重圧入方式のため、騒音・振動などの公害を発生しません。
        ● 工事による影響範囲は施工システムのスペースにしか及ばないので従来のように広大なスペースを必要としません。

      • 安全確実性

        ● 施工システムはしっかりとした既存の杭を掴む機構のため、転倒の心配が全くありません。
        ● 排水部材と構造部材を併用した単一の杭材なので液状化を防止するだけでなく、地盤の変状も防止できます。

      • 急速性

        ● システム化した機械・装置で合理的な協調作業を行うので、工期を大幅に短縮します。
        ● 軽量・コンパクトなシステムは複数の導入を容易にしており、飛躍的な工期短縮を可能にします。

      • 経済性

        ● 仮設道路や仮設桟橋の設置など仮設工事をを必要としないので、大幅に工費が削減されます。
        ● 周辺の道路に支障をきたさないなどの経済波及効果は計り知れません。

      • 文化性

        ● 施工は全てシステム化しているので、工事をスマートに行うことができます。
        ● 施工前の構造体、もしくは施工後に化粧材を施すこととで、景観に調和した文化的な耐震構造物が完成します。